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■ はじめてのお手紙 (2005/09/01)
「まだ、実感がわかないんです。」と、新婦様はおっしゃられました。
挙式を1ヶ月後に控えた新婦様とのヘアメイクのリハーサルの時。
日はだんだん近づいているのに、と。なぜかその時の新婦様の困ったような表情が印象に残りました。
それから迎えた挙式当日。教会に到着された新婦様は「とうとう今日なんですね・・。」
と少しこわばりながら笑みを浮かべ、お支度のお部屋に入られました。
「ゆっくり眠れましたか?」 と、お話をしながらお支度は進み、挙式開始の時間が近づきました。そしてヘアメイクも整い、ドレスを身に付けて、いよいよ・・という時に届けられた1通の手紙。それは、お付き合いを始め、その何年もの間、幾度となく 「何にも要らないから、手紙が欲しい」 とおっしゃられていた新婦様に、今日初めて贈られた新郎様からのお手紙でした。
「ほんとうに・・?」 信じられないといったご様子で、しばらくの間じっと白い便箋に目を走らせていた新婦様の目に、みるみる涙が浮かび、そっと溢れ出しました。
その短い文章には
たくさんの愛情が込められていました。
結婚が決まり、初めて感じた両親の元を離れる淋しさ。
その淋しさと震えるような緊張感を優しくほぐし、大好きな彼と今日結婚するんだ、という喜びが込み上げた瞬間でした。
実感がわかないとおっしゃられていたのは、きっとこのお手紙が解決してくれたでしょう。
挙式のその日に新婦様のおそばにいる事は、とても大切な瞬間を共に過ごせるという事です。新婦様のお気持ちがひとつひとつ伝わってきて、自分の事のように一緒に緊張したり、期待でいっぱいになったり、胸がじんわりと熱くなるのを感じたり・・。
たくさんの温かなゲストに囲まれて、誰よりも輝いているご様子は、幸福な気持ちで私を満たします。
「ありがとうございました。」と、お帰りの際に見せてくださった笑顔、本当に綺麗でした。これからもずっとずっとお幸せに。ご一緒に過ごせて、私も幸せです。
ヘア&メイクアーティスト 田上 麻美
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